会員ふれ愛コラムとは、会員さん・外部講師の方々に「feel careセラピスト」としてどのように、生活や仕事に生かしているのかを、それぞれの観点で書いていただくコラムです。

初回の今回は外部講師としてご活躍いただいている「医療美容師の真子桂子」さんがご自身の仕事の医療美容・訪問介護・緩和ケア・ボランティア活動とfeel careについてを交えながら自己紹介を書いてくださいました。

 

 

私は『今を生きる、生きている』ことを伝える美容のケア活動をしています。



私が30歳の美容室で勤めていた時に大きな転機がおとずれました。

車イスに乗った高齢女性が家族に付き添われ来店した出会いがきっかけとなりました。

それは、先ほど退院されたばかりで自宅へ戻る途中だという、意志疎通ができないほどの状態の方。

 

入院して二ヶ月ほど洗髪していない。

そのかたが、人生最後のシャンプーになる。
『気持ちが良かった』と思ってもらえるように、心を込めてゆっくり丁寧に洗い流す。

ご家族からは…

「母は、昔ね毎月パーマをかけるくらい身だしなみを気にする人だったの。でも、今は何も分からないし…カットだけでいいわ」

そう言われて、『本当にそれでいいのかな?』と思った。

この姿が最後になるなら綺麗にして差し上げたいと「○○さん、以前のように素敵になりましたよ。」

何度か声かけしてみると、鏡越しに薄く目を開けて微笑んだ様子が写って見えた。

私が、ご家族に向かって「お母様少し微笑んでますよ!!」その様子を見て喜び合ってた。

 

『美容のチカラって凄いな!意識がないのに笑顔を引き出せるって凄いな!』

この瞬間に私は、体の中から何かが沸き起こるようなゾワッとする不思議な感覚があった。

 

この時の 肌や言葉でふれることが体への大きな変化が生まれると実感していた。

当時、それが何故心や体に変化がでるのだろう?気持ちいいから?癒されるから?だけの考えでした。

 

feelcareセラピストでの学んだこと、そしてそのかたが、答えを導いてくれました。

ふれることで幸せになり健康にも繋がることや認知症予防にもなるのだと…


そして、現在は高齢の心のケアや緩和ケアなど訪問時美容では生きる活力になる【ふれる】を意識し施術でお客様への、手の当て方や声がけをしています。

 

やっと座っている状態だったのが施術が終わるとお茶を飲んで会話を楽しめたり、病気により表情がこわばった顔つきから頬が緩み始め呼吸も整い始めます。

笑顔になりさらに嬉しそうにする様子が増えています。

このように【ふれる、ふれてる=オキシトシンリッチ】この瞬間、相手を大事に大切に思うこと。貴方は世界に唯一の人だと接しています。

それが喜びへ導くことが出来る。

相手への安心感や信頼が深まっているようです。

執筆者:医療美容師 KAMI結代表 眞子桂子  ホームページはこちら💛 

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