つい先日、電車に乗っているときに
高齢の紳士が乗ってきました。

すると、高校生の男の子が

「席、どうぞ!」

と、すぐに立ち上がり譲っていました。

しかし、譲られた紳士は
ムスッとした顔をして

「次で降りるから、余計なことはしなくていい」

と言ったのです。

 

その高校生は、いい事をしたにも関わらず
顔を真っ赤にして下を向き、まるで悪い事をして
叱られたかのように、小さくなり

違う車両に逃げるように移動してしまいました。

皆さんはどう感じましたか?

 

このような心無い言葉を平気で
子供に投げかける大人がいる事に
腹が立ちましたか?

言い方1つで、人の心を傷つける事になりますからね…。

もしかしたら、
紳士は高齢者扱いされたのが嫌だったのかもしれません。

しかし、

「ありがとう、でも次で降りるから大丈夫だよ」

とこの紳士が言えたら、
お互いが気持ちよく終われたはずですよね。

高齢者の方が、自身のことを
いつまでも高齢ではないと思うことは、
素晴らしい事なのですが

やはり、子供から見たら自分よりうんと年上の
おじーちゃん、おばーちゃんなのです。

 

そして、子供達は

「お年寄りには、席を譲りましょう」

と教えられてきています。

 

大人の発した言葉1つで、
子供の心に大きな傷を作るという事を
私達大人は知ることが必要です。

 

 

それと同時に、何故この方は、

そのような棘のある言い方をしたのかを

知る気持ちをもち、子供達に代弁していくことも、私たち大人は必要です。

 

子供の心を健やかに育てるためには、
大人が満たされていないと、今回のような場面で
子供の心にひずみができてしまう。

「お年寄りなんか嫌いだ!」と…。

 

意地の悪い言い方をする
曲った物の見方をする

その理由の大半は

「人ととのコミュニケーション不足…」

 

問題を起こす子や、意地悪をする子は親とのコミュニケーション不足
それにより、寂しさなどを外でぶつける…

 

大人も同じです。

 

高齢者の方で意地の悪い言い方をしてくる人と
物腰柔らかで、優しい言い回しの人

ご近所にいませんか?

もし居たら、よく観察してみてください。

意地悪、偏屈と言われている人は
一人で暮らしていたり、子供達が遠方にいて
なかなか帰省しないなどの環境である事が多いはずです。

もしかしたら、寂しいのかもしれません…。

大人だって子供と同じ。

 

だからこそ、世代を超えた
地域のつながりが大切な時代になります。

そして

親世代である私たちができる事、
それは、地域の人積極的に声をかける事。

今回のような事で、傷ついた子供が高齢者の方を
嫌いにならないようにフォローをする事。

 

フォローをするために親ができる事とは?

私なら

「どうしてその人はそう言ったのだろうね?」
など、子供と話し合う時間を作り、

「もしかしたら、優しくされたのがはずかしかったのかな?」

などの会話をしながら子供の不満を聞き出し、
次に子供の見方を変えていくようにします。

そして、子供と一緒に地域の高齢者の方に積極的に声をかける!

「声をかける」

これが人と人の繋がりには1番大切な事!

声をかける事は、相手を気に掛ける事と同じなのですから。